三大欲求の中の「性欲」
01/24/24 09:03:午後
御嵩町の中学校に勤める教員が飲食店のトイレにカメラを仕掛けて逮捕された。
議員の立場で思うことは、この教員と関わった生徒や保護者が抱くであろう「自分や子供が被害にあっていないだろうか」という疑念や不安に対する心配と、謝罪会見をされた教育長・教育参事に対しての気の毒な気持ちである。
そして、個人的にずっと、この手の犯罪に対して思っていることが一つある。
それは、性欲への曲解だ。
今回の事件にしても、他の性犯罪にしても、Xのコメントなどを見ると必ず「下半身の欲求には勝てなかったのね」などの、一定の理解を示している風の発言がある。
これには、「人間の3大欲求」の教育が悪影響を与えていると考えている。
食欲、睡眠欲、性欲。
食べないと死ぬし、寝ないと死ぬから、この2つは分かる。
でも、性欲は満たさなくても死なない。
更に性欲には、生殖と快楽というたいへん異なる側面が存在する。
人間の3大欲求を、本来の生物学的な意味合いで丁寧に表現するならば、「食欲、睡眠欲、生殖欲」ではないか?
これを雑に「性欲」なんて言ってしまっているから、「まぁ、3大欲求のひとつだから仕方ないよね」的な考えが生まれてしまうのではないだろうか。
性犯罪は生殖を目的としていない。
完全に快楽を目的としたもので、人間の根源的な欲求からではなく、理性を失った人非人の所業に他ならないのだ。
同情の余地など一欠片もない。
とはいえ、今更、人間の3大欲求を「食欲、睡眠欲、生殖欲」に変えられないだろう。
であれば、「性欲」の中身をしっかりと定義付けして線を引き理解する(理解させる)ことが必要だと思う。
そうすれば、性犯罪者を心から軽蔑できるはずである。
セクハラも、この辺りの理解が緩いことが原因だろうね。