情報系がスピ系に走る理由
05/25/24 09:15:午後
情報起業家が一通り稼いだ後にスピリチュアル方面に向かう理由
情報系起業家が、ふと気づくとやたらスピ系になっていることが多い。
神社巡りやパワーストーンでは事足りず、占いのセミナーに通ったり、滝に打たれたり、はたまたインドやバリまで修行に行くとか。
なぜそうなるか、僕はこう考えている。
彼らはよく、自分が稼いだ方法をノウハウにして「成功法則」だとか「稼ぐ方法」だとかで売っているが、実は自分は、なぜ稼げたのかを分かっていない。
普段は自信満々風だが、潜在的には自分がなぜ儲かってしまって、なぜ周りにチヤホヤされるのかわからないまま、それがいつまで続くのかが不安になってきて足繁く神社に行ったりするようになる。
これがスタート地点。
情報起業家は初期から神社に行くアピールしてるよね。
ちなみに、彼らが、自分自身の「成功した理由」を分からないのは、あたりまえだ。
だって、たまたま儲かっただけだから。
タイミング・運が良かっただけだから。
いや、たまたま儲かったことが悪いとか
不公平だなんて思っていないよ。
ただ、それを「計画通り!」的に見せて
「成功ノウハウ」として売ることを軽蔑しているだけねw
たまに、神社に通いながら、理由もわからず成功している自分を
「俺は神に選ばれた人間なんだ」
なんて本気で勘違いし始めるヤツもいるけどね^^;
さて、運とタイミングの波に乗り売上と顧客リストを増やしていっても販売しているノウハウはいつまでも無価値だ。
「誰でも稼げる!」「誰でも成功できる!」感じで売って数名の億万長者や成功者とやらが生まれ、
「ほら、こんなに凄い人が誕生した!」とアピールするが、
そんなの、せいぜい100人に1人だ。
100人に1人くらい、放っておいても成功するw
そうして彼らが気づくのが、「目に見えないもの」の便利さだ。
それが、「スピリチュアル」と「マインド」。
ノウハウを買ったのに結果が出ない人たち(100人中99人w)に向かって
「神社に行った方がいいですよ」
「お墓参り行ってますか?」
「やり方は全部教えました。あとはあなたのマインドだけです」
と、ノウハウの品質から話を逸らすのに、超絶便利なのだ。
そうやって、彼らのノウハウの見せかけだけの具体性は、目に見えない世界のオブラートに包まれていく。
ただ、消費者も馬鹿ではない。時間とともに顧客リストは上げ止まり、メルマガの開封率がどんどん下がっていく。
そこで最後に、彼らは一気にスピリチュアルにシフトする。目に見えない世界を学ぶ「合宿」をやったりパワースポットツアー!とかね。
こういう流れを見ていると、一見、
彼ら情報起業家自身がスピリチュアルの世界にのめり込んだ・・・
ように見えるかもしれないが、違う。
顧客リストが減っていく中で彼らが考えることは、残った顧客のカルト信者化だ。
そもそも、いつまでも結果が出ないにもかかわらずずっと顧客リストにいるということは、その人は「信者」である状態だ。
新しい商材が出るたびにお布施をし、いつの日か、しないであろうw「成功とやら」を目指すことを強要されている信者だ。
まさに、あの世での幸福を獲得するためのこの世での苦行と同じw
その信者たちに、ダメ押しで浮世離れさせることこそが、彼らの狙いなのだ。
「浮世離れ」とは、イコール、一般社会との隔絶のこと。
まだかろうじて一般社会の一員であった「信者」を、一般社会とは交われない世界に引きずり込む。
実際、結果の出ない信者たちは、現実世界から引き離してあげればあげるほど楽になるから簡単だ。
結果が出ないのは能力のせいでも努力の量でも、ましてやノウハウの質でもwなく、あなたのカルマなんですよ。
なんて言ってしまえば、もう、自分の能力や努力を見なくて済むからね。
そうすることで、救ってもらえたと勘違いさせられた信者はもう、教祖に100%依存するようになる。
そして、滝でもバリでもインドでも、借金してでも着いてくるようになる。
新たな信者の獲得にも尽くしてくれるだろう。
結果、その顧客のLTV(生涯価値)が青天井になるのだ。
あくどい。心底あくどい。
ま、スピリチュアルに走る情報起業家が全員こうなのかというと、90%は僕の妄想だけれども、意図的であれ天然(本当にスピにハマったとか)であれ、結果として不幸な消費者を生むことは許されない。
どちらかというと、情報起業家を叩きたいということではなく、こういう情報起業家もいるかもしれないから気をつけてね、という意図。
いや、どうかな?
一昨日の満月「フラワームーン」のせいで、キーボードが止まらなくなったということにしておくw
そうそう、僕自身は、目に見えない世界も大切にしている。
ただそれをビジネスと結びつけることは、往々にして不健全だと思っている。