顧客の信者化と風の時代
01/19/23 01:56:午後
「顧客を信者化する」
これこそ至高だと考えられていたと思う。
信者化には教祖が必要だ。
ビジネスの世界なら「カリスマ」かもしれない。
多くの人(迷える仔羊)が、教祖、つまり「母」のような存在にすがりついているイメージが浮かぶ。
これは、「土の時代」を表していないだろうか?
土は一番下にあり、区画がある。
教祖が築いた母なる大地(経済圏)に集まる信者たち(顧客リスト)が落としたもの(お金)は、全てその大地に吸収される。
つまり教祖のものとなる。
西洋占星術でも易経でも「地」には母性や所有や現実的なものといったイメージがあるし、お金で上下関係が決まるような、まさに土の時代にピッタリくる。
では、「風の時代」はどうなるのだろう?
風には、区画がない。
海外の有害物質が風に乗って日本に来る。
つまり国境すらない。
風には、上下の概念もない。
下にも上にも向かって吹く。
誰もが上でも下でもなく、領域を意識することなくフワフワと風に乗って動くことができるイメージだ。
区画を広げることにも、大地を肥やすことにも、教祖となって上に立つことにも、意味がなくなるように思えるのだ。
風は自由だ。
うちわを振れば誰でも起こせる。
好きな風に乗ってどこへでも行ける。
占星術でも易でも、風は自由で爽やかで、目に見えないものの象徴だ。
これを現実世界で考えると、
誰もがプロであり、コンテンツホルダーであり、売り手であり、買い手であり……という状態なのではないかと思う。
そして目に見えないものとは、「思い」や「心」だろう。
区画も上下もないのだから、個々が自分の世界を築き、発信し、来た人を迎え入れ、しかし囲いこまない。
こんなスタイルが適しているのではないだろうか。
クラウドファンディングなんて、好例かと思う。
ただ、土の時代から抜けられないクラファンは、既存の信者をマネタイズするためにやっているという、風のかけらもなく古臭い下品なものだけどねw
あと、「魅せ方」なんていうのも、教祖や大地がいかに凄いかを表現して信者を集める、という取り組みなので、風の時代にはそぐわないだろう。
「純粋な表現」というのが必要になってくるのかな…
いつにも増して、だからなんだという話だが、風の時代だから、口をすぼめて「フッ」と風を起こしてみただけ。