成功を目指す愚かさ
12/05/22 01:55:午後
成功を目指す。
恐らく、この場合の成功は、誰かの成功をモデルにしたものだと思う。
「私はこうやって、このような成功を手にしました。」
誰かのこんな言葉に踊らされて定義付け「された」、成功だと思う。
成功法則は、成功したと思っている人の後付け理論だし、そもそもその成功は、その人が成功だと思っているだけのことだ。
その法則に再現性があるわけないし、その他人の成功が自分にとっての成功では無い可能性が高い。
ここに気付いたとき、「成功を目指す」ことほどバカバカしいことはないと分かった。
なぜなら、他人の成功をモデルにして成功を目指すとするならば、その最初のステップは、
「自分に足りないものの洗い出し」
であるからだ。
私が目標とするあの人と比較して、今の私は……
お金が足りない、行動力が足りない、知識が足りない、自由が足りない、高級車が足りない、高級時計が足りない、学歴が足りない、facebookの友達が足りない、女性経験が足りない……
こんな風に成功者との距離を目の当たりにすることになる。
成功とは、きっと、不足感のない、満たされた状態だと思う。
足りないもの、ことがない状態のはずだ。
ならば、この最初のステップによって、自分の不足感を明確にし増やすことは…
そう、成功とは逆のベクトルではあるまいか。
成功を目指した瞬間に、その人は成功から遠ざかる。
そんな無意味な遠回りを、バカバカしいと言わずになんと言えよう。